・音量

音量を上げるには次の2通りの方法を併せて用います。

1、唇を締めて息のスピードを上げる。
2、送り出す息の量を増やして音量を上げる。

「1」のみでは楽に音量が増えますが、「・音質」でも言ったように響きのない、 いわゆる「割れた」音がします。 それに対して、「2」を組み合わせることで、非常に太い音のまま音量をあげることができる上、 音が割れることはほとんどありません。 ただし「2」は「・アンブッシュア」でも書いた「鉛筆一本の隙間」を習得した 上での演奏法になります。

これを習得すれば、「この楽器はすぐ音が割れる」などと思っていた楽器でも、信じられないほど大きく、 きれいな音が出せます。 また音量の改善、増強には長い時間が必要で、二、三日で上達できるものではありません。 日頃から曲の練習中、あるいは合奏中でも、自分の音量がどの程度出ているのか気にしているだけでも かなり上達度は変ってきます。


本番中でも、下記のようなものは音量アップのいい練習にもなると思います。

1、マーチング
2、野球の応援

練習で大音量を出すのはかなり疲労する上、効果を感じにくいこともありますが、 実際の演奏で大きい音を出そうとする方が経験上、音量増強の効果を感じました。 ただ、どちらも屋外演奏であることと、野球の応援の様に熱くなった(気合が入って冷静でないという意味) 状態で吹く場合、音質やアンブッシュアを忘れ、逆に悪い癖がつく場合もあります。 どちらかといえば、前述の「音質」「アンブッシュア」を自然にできるよう身につけてから こちらの練習をするのがいいと思います。


情報集へ戻る

トップページへ戻る