1、卓上旋盤を買う!

まずはマウスピースを製作するためのアイテム、旋盤の購入に至るまでの過程を書いていきます。 旋盤といっても、工場で使われているような大型のものはとても家に置けません。


(写真はヤフーオークションに出品されていた旋盤です)

そこで私が探したのが卓上旋盤です。 これは横幅1m、奥行き50cmほどの大きさで、その名のとおり机の上で使用する旋盤です。 マウスピースはそんなに大きくないので、これで十分なはず。 早速インターネットで「卓上旋盤」を検索しました。

しかし、検索にヒットするのはどれも高価な卓上旋盤ばかり。 20万円から、高いものでは何と40万円近いものもあります! 40万円もあれば楽器屋に行って、マッピを30個は楽に買えてしまいます。 さらにこれらは後で説明するテーパー削りという加工ができないのです。 これはマッピを作る上では欠かせない加工なのです。

仕方がないので、狙うは中古か?と思い、ヤフーオークションを検索してみました。 しかしこちらは安いものが出品されているのですが、それも大型の旋盤ばかり。

諦めかけていた時、一つのホームページを発見。 台湾から輸入した卓上旋盤を販売しており、価格は今まで探した中で最も安い10万円台! しかし台湾製となると、どうしても国産に比べて性能や強度などの信頼は劣ります。 色々考えましたが、「あくまで自分でマッピを作るので、高価なものは買えない」ということから、 この卓上旋盤で妥協点としました。


そして肝心のマウスピースを作る材料が必要です。 こちらもインターネットで検索し、大阪金物団地という金属材料を扱う会社が集まった団地を発見。 早速電車で向かい、真鍮の丸棒(直径53mm、長さ150mm)を 1本1250円(税抜き。嬉しい事に多少学割をしてくれました!)で6本仕入れてきました。 これは実際に受け付けで長さをお願いすると、長い棒からその場で細かく切断してくださいました。

しかし、ここで大失敗したのが私が電車と徒歩で材料を仕入れに行ったこと。 合計の重さが

3.14×2.65^2×15×8.5×6=16868グラム

(円周率×半径の二乗×長さ×真鍮の比重×本数)

となり、何と約17キロ!! その後数日は動くたびに肩、背骨、腰がギシギシと音を立てていました。


いよいよ次回はマウスピースの製作方法についてです!


次項
マウスピース製作記
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