チューニング管をレバーで動かすためには、支柱にロッドを取り付ける台座が必要です。
さらに元々チューニング管に付いていた支柱は細く、装飾が邪魔になるため、旋盤で新たに製作しました。
支柱の両端に付いている台座ですが、以前入手したジャンクのユーフォニウムから流用しました。
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Fig.1-1,旋盤で製作した支柱
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Fig.1-2,上が元々の支柱、下が製作した支柱
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ロッドと支柱をつなぐためのパーツをロウ付けしました(Fig.1-2では既にロウ付けされた状態です)。
ロウ付けは真鍮が真っ赤になるほど加熱した後、銀ロウを注ぎます。
ロウ付けはハンダ付けよりも強度があるのですが、加熱量が多いために作業が大変です。
一般に楽器の中では、特に強度を要する部分に用いられています。
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Fig.1-3,支柱をガスバーナーで加熱
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Fig.1-4,支柱が赤くなったら、銀ロウを注す
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完成した支柱をチューニング管に取り付けます。
ハンダ付けではロウ付けほど加熱しないため、先ほどのパーツが取れる心配はありません。
支柱を取り付けた後、コンパウンドを塗布して擦り合わせを行いました。
従来は管が抜け落ちないように若干固めになっているのですが、ロッドを取り付ければ落ちる心配もなく、またクイックな操作にも対応するため、スムーズに動くようにする必要があります。
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Fig.1-5,支柱をチューニング管に取り付ける
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Fig.1-6,チューニング管を楽器に挿した状態。手に持っているのは元々の支柱
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