さてチューニング管の改造だけでなく、レバーとその台の製作が必要です。レバーは左手で操作することとし、形状と取り付け位置を決めました。
レバーの台座には直径8mmの真鍮の丸棒を使用。楽器にハンダ付けする部分は平らでなければならないので、ガスバーナーで赤くなるまで加熱しながら叩いて伸ばしました。しかし加熱が足りなかったためか、最初は失敗して叩き割ってしまいました。
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Fig.2-1,割れてしまった真鍮棒
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Fig.2-2,柔らかい真鍮も、ポッキリ折れてしまいました
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真鍮棒が折れてしまうというハプニングもありましたが、何とか台を製作して楽器に取り付けました。Fig.2-3でハンダ付けしているのは、レバーとの蝶番です。BachのトロンボーンF管レバーから流用しました。Fig.2-4の中央付近に、製作した台が針金で固定されています。
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Fig.2-3,整形した台に蝶番をハンダ付け
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Fig.2-4,楽器に仮組みした状態
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次にレバーの製作です。今度は5mm角の角棒を加熱しながら曲げたのですが、またもポッキリ折れてしまいました。大きく曲げたり大きな力を加える際、真鍮が赤くなるまで加熱する必要性を痛感しました。
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Fig.2-5,ガスバーナーで加熱しながら曲げる
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Fig.2-6,またもポッキリ折れてしまいました
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別途、指が当たる部分、蝶番、ロッド取り付け部分などの細かいパーツを製作しました。曲げた角棒に各パーツをロウ付けして、レバーの完成です。Fig.2-9で、右下に飛び出している部分は、レバーが戻り過ぎないようにするためのストッパーです。
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Fig.2-7,失敗しながらも、綺麗に直角に曲げることができました
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Fig.2-8,完成したレバー
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Fig.2-9,完成したレバー、別アングルから
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