4、試作マウスピース2号、X002

試作1号X001での教訓を生かし、次は効率の良いマウスピースの製作を心がけました。 まず1号で苦労したのは真鍮を削る量が多い事。 とにかく形を作る以前に荒削りをする量が半端ではありません。 削り屑が下の写真。

1.5リットルペットボトルの半分近くも削り屑が出ました。 X001の製作に要した時間のうち、ほとんどが荒削り(大雑把に削る工程)の時間です。 この屑の量見て「何とか削る量を少なくして効率を上げないと…」と思わされました。 それだけでなく、材料の半分以上が屑になるという事もすごくもったいない気がしました。

答えは一つ。

メガトンマウスピースを作れ!



図x002-1
またまたマウスピースの素材は同じ。φ53、長さ150mmの丸棒です。



図x002-2
丸棒の右側を削っていきます。



図x003-3
カップの外形はただの筒なので、あっという間にシャンク部分まで削れました。


形状は異なりますが、後は「マウスピース製作(その2)」と同じ工程です。 つまり「マウスピース製作(その1)」の工程を、ほとんどスキップした事になります。 今回のメガトンマッピX002製作で出た削り屑とX001の削り屑を並べてみました。

ちょっと分かりにくいですが、削り屑を4分の3〜3分の2程度減らす事ができました。 ちなみに製作に要したのは1日半ぐらい。 前回苦労したのが嘘のようで、あっという間にできてしまいました。 この作り易さに味をしめ、試作3号X003もメガトンマッピに決定!

ただ、今回のマッピには致命的な失敗が一箇所ありました。シャンクを細く削りすぎたのです…。 そして完成したメガトンマッピは、何とあのニッカン縦バスの細いマウスパイプにしか使えかったのです…。

ニッカン縦バスとメガトンマッピとのミスマッチな写真を載せて、今回はお別れです。次回をお楽しみに!


ニッカン縦バス(改)とシャンクを削り過ぎたメガトンマッピ


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