◎楽器の状態と改造方針

さて楽器の改造について書く前に、最初の状態での楽器の吹奏感を説明します。

・長所
「音の当りはよく、高音から低音までバランスよく鳴せる」
・短所
「響かせるのが難しく、また低音は音量を出すと割れやすい」

実はこのニッカン縦バスは普通のチューバより一回り小さく、背の高い筆者が持つと、 まるでユーフォに見えてしまうほどのサイズ。 小さい楽器であるということが音量の限界を決めてしまっているようです。 またそれだけでなく、管の材質(厚さ、硬さ)も楽器の性能には影響します。 上記の短所を克服し、いかに面白くて吹きやすい吹奏感を得るか。 ここで私たちが計画した改造と、それによる吹奏感の予想は、

改造法それに伴う吹奏感の変化予想
ピストンのボトムキャップ(底のフタ)
におもりを付ける
音の安定
ベルクランツを付ける音割れの防止
大音量を可能にする
マウスパイプ等に鉛テープを貼る音を狙いやすくする
吹奏感(振動の抵抗)の調整

の3つでした。
(以前「ブリッジ化してみては?」とのリクエストも受けたのですが、今回の楽器はマウスパイプの配置が特殊であり、 改造があまりに困難だったため、残念ながら実行できませんでした。 また他の楽器で改造する機会があれば、ぜひやってみようと思います。)

では次項より1〜3の順に改造の方法と結果を説明していきます。


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ニッカン縦バス改造記
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