◎1、ボトムキャップの改造

ピストンのボトムキャップに、おもりを付けたトランペットを見たことはありませんか? 最近は管楽器を扱う楽器屋さんでは大抵置いてます。 「重いキャップを付けたことで、音の当りがよくなった!」というトランペット奏者の友人も何人かいます。 そこで、「これはチューバでも同じ効果が得られるのではないか?」と考え、 トランペットと同じようにボトムキャップを重くすることにしました。

しかし「チューバ用ヘビーボトムキャップ」などというのは販売されておらず、こればかりは自作するしかありません。 さらに塊からネジを切ってキャップそのものを作るのは大変なので、 今のキャップに真鍮の塊をハンダ付けすることにしました。 チューバとなると少々のおもりでは効果は出ないと考え、 東急ハンズで直径25mm、長さ30mmの真鍮の円柱を購入してきました。

そのままではキャップの中央に開いている穴が埋まってしまうので、 真鍮の塊の方にもドリルで穴を開けました。 いざハンダ付けをしようとしたのですが、これがまた難しい! 円柱の「塊」であるため、バーナーで熱してもなかなか熱くならず、また一度熱を持てば簡単には冷めません。 このためハンダ付けには苦労しました。 (飯倉君は「こんな塊のハンダ付けは学校でもしたことがない」と言ってました」

何とかハンダ付けも完了し、宍子君に試奏してもらいました。
結果、
あまり変りはない。若干音の当りがよくなったかな?っていうぐらい
とのことでした。
トランペット奏者に聞くと、この改造の変化は顕著に表れるそうなのですが、 今回チューバで行った場合はあまり分かりませんでした。 恐らくもっと重いおもりでなければ効果が表れないのかもしれません。 またトランペットとチューバの「楽器の大きさ」の違いもあるでしょう。

結局今回の改造では ボトムキャップにおもりを付けたことによる変化は顕著ではありませんでした


前項
次項
ニッカン縦バス改造記
トップページ