◎2、ベルクランツの取り付け

ベルクランツはミラフォン等のチューバによく付けられている、「ベルの外周に付けられた金属の帯」 のことです。 飯倉君は「日本語訳すると『響き止め』の意味」と言ってました。 「これでは響かない楽器になってしまうのではないか?」と思われる方もいるでしょう。 しかし、実際にベルクランツが付いている楽器を吹いてみると、 それは響きを無くすというより「余分な振動をカットする」効果があるようです。

結論から言うと、この改造によって 「大音量で吹いても音が割れにくくなった」 のです。

私はこの原因として、 「音量を大きくすると、ベルの外周からノイズが発生するのではないか」 と考えました。 つまり「ノイズをベルクランツで抑える事によって、音量の幅が広くなった」 のではないでしょうか。

ただ欠点として、
pで音をコントロールするのが難しい
楽器を響かせるという技量が相当いる
が増えてしまいました。
(この辺りから、楽器が「じゃじゃ馬」になってきたとも言う…)

まとめてみると、

ベルクランツを付けた事によって「ノイズが発生するような振動を抑えた」

音量を大きくしても音が割れない

ただし、ベルクランツが付いた事で振動させるエネルギーが増え、吹奏感の抵抗も増えた。

ということになるでしょう。


ベルクランツを着ける前


ベルクランツを着けた後


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